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2014/04/24

タイにおけるFacebookを中心としたソーシャルメディアマーケティングの現状と今後

タイのFacebookユーザー数概況

2013年8月にタイ及び東南アジア各国のFacebookユーザー数を調査しており、その際のタイにおけるFacebookユーザー数は2400万人でした。
その後、8ヶ月経過していますが、タイにおけるユーザー数はどれくらいの変化があったのでしょうか。

2014年3月時点でタイのFacebookユーザー数は2,600万人、対人口比で37%でした。(出典:2014年3月 セレージャテクノロジー)

着々とユーザー数が増加していますね。

ちなみに、日本はといいますと2,200万人です。実はこのユーザー数は2013年8月時点と同じユーザー数となっています。つまり、すでにユーザー数は頭打ちを迎えている可能性があります。

タイで人気のFacebookページ


さて、引き続きユーザー数を伸ばしているタイですが、どのようなFacebookマーケティングが行われているのか少し紹介しましょう。まずはじめに、企業が運営するFacebookページで、人気のFacebookページをSocialbakersで調査しました。

2位にランクインしているのは、タイの茶飲料・日本食レストランチェーン大手オイシを創業したタン氏のFacebookページで500万近いLikeを集めています。

3、4位は有名なお坊さんです。(すみません、あまり詳しく知りません。)

タイローカルのFacebookページ人気が比較的高い傾向があるようです。

また、企業の運営するFacebookページよりも有名人がLikeを集めているという点も特徴的だと思われます。(USや日本は企業Facebookページばかりです。)

Likeを集める方法としては、Facebook広告だけでなく、オフラインキャンペーンとの連動や、屋外広告にもFacebookページに誘導するなど、広告プロモーションの中に自然とFacebookページが含まれているのがタイです。

逆に、日本ではまだよくみるような「●●で検索」系の広告はあまりみません。

Facebookページの運用方法

さて、企業がFacebookページを運用するにあたっては、継続的に投稿やファンとの交流を深めていくこと求められます。その運用において、タイではどのような内容の投稿をおこなっていて、何が受けているのか少しだけご紹介します。

人気のFacebookページで個人のページが2位にランクインしたイチタン氏の会社、その名もイチタンが運営するFacebookページは以下の様な特徴があります。


  • プレゼントなどのキャンペーンをマスと連動して投稿、キャンペーン関連の投稿が大量
  • おもしろネタなども投稿
このような一見たいした工夫がない運用方法ですが、実際の効果はというと、良いです。現在220万人のファンがおり、企業が運営するFacebookページではかなり上位のファン数です。莫大な広告費をマスメディアに投下しているので、当然の結果ともいえますが、それでもFacebookページ上でのユーザーの反応は良いです。一概にはいえませんが、タイ人は楽しいことや、無料のプレゼントなどが大好きです。そのタイ人のことをよく知っているローカル企業だからこそ、うまく国民の心を捉えて魅了しているように思います。

しかし、日系企業もがんばっています。例えば、グリコさんなどは正統派Facebookページ運用をしている良い例です。


  • iPhoneなどのプレゼントキャンペーン
  • 商品にあわせたオリジナル画像の制作
  • CM動画
  • キャンペーンの裏側写真
まだファン数こそ55万人ですが、Facebookページの名前の通り「Glico Lovers」が多く集まっている印象があります。ここまで商品押しすると、場合によっては引かれてしまいますが、ファンからの反応も悪くはなさそうです。

タイにおけるFacebookの今後

タイ人、特に女性や若い人は驚くほどソーシャルメディアを使いこなしています。FacebookだけではなくLINEのタイムライン、Instagram、WeChat、Twitterなど複数のソーシャルメディアを併用しているケースがよくあります。
また、比較的新しもの好きの傾向もあるため、今後ますます各ソーシャルメディアをはじめとしたサービスのユーザーの奪い合いは激しくなっていくことでしょう。
そうなった時に、Facebookは今の圧倒的ナンバーワンのポジションを維持できるのでしょうか。タイに限らず、同様の声はUSや日本でも聞かれますが、タイにおいてもユーザーの減少等は考えられます。

ただ、みているとタイ人はとてもコミュニケーションが好きで、友達や恋人、家族とつながっていたいという考えがあるので、彼らにとってこれらのコミュニケーションツールはとても有益なもののようです。
スマートフォン普及率の高まりとあいまって、タイにおいてマーケティング手法としてのソーシャルメディアマーケティングは不可欠なものになっています。
これから先、どのようにタイのソーシャルメディアマーケットが変わっていくのかが楽しみです。
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Unknown

1986年長野生まれ。2009年青山学院大学法学部卒業。広告・Web業界。検索エンジンマーケティング(SEM)、純広、ソーシャルメディアなどオンライン・マーケティング全般。2012年からタイに出向中。

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