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2013/10/19

タイのスマートフォン利用動向及び普及率~急速に進むスマホの普及~


 タイの電車に乗っていると、至る所でスマートフォンを手にしている人を目にします。
日本ではまだフィーチャーフォン、いわゆるガラケーを利用している人もいると思いますが、実際のところタイのほうが対人口比でみた場合に、日本よりもスマートフォンの普及率が高いのです。

アジア各国の普及率




・タイは2,100万人
・日本よりも高い普及率

出典元:Our Mobile Planet(2013年)
http://www.thinkwithgoogle.com/mobileplanet/


 また、2013年の販売台数予測によると、モバイル全体が1,600万台、その中のスマートフォン販売台数は750万台(約47%)といわれています。

出典元:Smartphones to make up half Thai market this year(8 Jan 2013)
http://www.bangkokpost.com/business/telecom/329704/smartphones-to-make-up-half-thai-market-this-year

 ニールセンが発表したデータによると、タイにおいてモバイル全体のうち、スマートフォンが占める割合は49%に上るとのことです。


 つまり、携帯電話の2台に1台はスマートフォンが利用されているという状況です。
ちなみに、他国の状況をみてみると、香港とシンガポールにおけるスマートフォンの普及率(モバイル全体に占める割合)は87%と世界的にも最も高い普及率となっています。
欧米はアメリカが60%、イギリス72%、フランス64%となっております。

購入時に影響を与える情報源




 少し話がそれますが、タイにおいて興味深いのは、購入動機の中にネットのレビューや口コミが含まれておらず、一方で唯一携帯電話の販売員という回答がランクインしている点です。

 要因として考えられるのは、1)口コミサイトなどまとまった情報サイトが少ない、2)考え方の違い、が挙げられます。

 まだタイにはきちんと情報が整理された口コミサイトがほとんどありません。Pantipというサイトが近いものの、カカクコムほど情報が分類されて検索しやすくなっているわけではありません。

 2)については、以前会社のタイ人ススタッフが、タイ人はあまり広告などを信用しない傾向にあるといっていました。
コピー商品などが氾濫している国においては、同様の傾向があるのではないでしょうか。中国においても、購買に最も影響を与えるのは親しい人の意見で、CMなどは信用できないというのを聞いたことがあります。

 タイ人のマーケット向けにビジネスを行っていく上で、タイ人がどういった思考をしているのかを知ることは非常に重要なポイントです。

 ちなみにタイ人は広告を信用しない、とは言うもののプロモーションは大好きです。例えばコンビニやバーなど様々なところで「Buy 1 Get 1 Free」の販促を行っています。
私からすると、別に1つ買えれば十分で、2つもいらないと思ってしまうのですが、タイ人は必要なくてもつい買ってしまうことがあるようです。
一貫性がないようにみえますが、これもタイ人の国民性であると思います。

1日のうち、スマートフォンに費やす平均時間


 タイ人がスマートフォンに費やす平均時間は合計で209分(約3.5時間)です。データの抽出方法が不明なので、パネル数や年代、性別等の詳細がわかりませんが、傾向としては長い時間スマホを利用しているといって間違いないでしょう。
実際、ファーストフード店やデパートのお店で、店員がスマホをいじっている姿をよく見ます。
スマホの普及は、タイ人のライフスタイルに影響を与え、特にコミュニケーションの方法として日本以上にスマートフォンを活用しているように思います。

出典元:ニールセン アジア太平洋地域のスマートフォン最新利用動向(2013年)
http://jp.nielsen.com/site/documents/NielsenSPI_Release_20130913.pdf

タイでスマートフォンが普及した理由


 タイでこれほどまでにスマホが普及して、利用されるようになったのはPCが普及する前にスマートフォンが登場したこと、また所得の向上があるためだと考えます。

 日本は10年以上前からPCが普及し、インターネットの接続はPCを通してという過去をたどってきました。(もちろんその中にはADSLなどの普及もあります。)
しかし、同時期のタイはまだ今ほど経済的に潤っていたわけではなく、インターネットをはじめとしたITの普及は遅れていました。

 その後、スマートフォンという新しいデバイスの登場と、タイにおける近年の経済成長、中所得層の拡大タイミングがちょうど重なり、PCの普及をとばして一気にスマートフォンに流れていきました。

Webマーケティングの観点から考えていくべきこと

Webサイトのスマートフォン対応

 日本でもここ2年ほどで急激に増えてきているWebサイトのスマホ対応。ただ、日本でさえまだ多くのWebサイトで対応ができていない状況です。
タイにおいては、そもそもWebサイトがまだない企業もあるので、これからサイトを立ち上げるという場合、デフォルトでスマートフォンに対応していくのが良いでしょう。
スマートフォン対応する方法としては、レスポンシブデザインを採用するのがサイト運営、SEOという点からみて良いでしょう。

タイのスマートフォン向け広告

 スマホは最も近くにあるデバイスです。このデバイスを広告媒体として利用しない手はありません。具体的にはスマホサイトへの広告出稿や、アプリ内広告の出稿などがあります。しかし、現時点で、タイ国内でスマホ向け広告の選択肢は多くありません。最も配信先の選択肢が多く、効果が期待できるのはGoogle Display Networkです。アプリ内広告もAdMob経由で出稿することができます。

 Facebook広告もスマートフォンにリーチする手段としては有効です。タイでFacebook広告を出稿する場合、多くはモバイルデバイスでFacebookを利用しているため、基本的にはSponsered Story やPage Post Adsなどを利用するのが効果を高める上でも有効です。

 一部のナショナルクライアントやタイ最大手企業はLINEも利用しています。公式アカウント、スタンプなど積極的に提供し、ユーザー側も受け入れているようです。現在LINEを利用している企業としては、AEON、AIS、CP、Oishi、Thai Airways、Nissanなどがあります。

eコマース

 まだタイのeコマース市場は発展途上です。しかし、かつて日本でも爆発的に市場が伸びたようにタイでも間違いなくeコマースは普及するでしょう。
ただ、その際のデバイスはPCではなくスマホがメインになるはずです。
このあたりは既に高いスマートフォンの普及率を誇る香港やシンガポールの動きをチェックしていく必要がありそうです。

新たなビジネスの可能性

 米国を中心として、スマートフォン決済サービスなどが盛り上がってきています。まだタイではほとんど市場がないビジネスですが、逆にいうと参入することで一気にマーケットシェアを確保することができるでしょう。当然同様のことを考えている企業はあるでしょうが、タイミングが難しいのかもしれません。

 あとは実際にスマホを利用したビジネスでマネタイズ可能なビジネスモデルを構築できるかどうかという点も実際の事業展開においてはポイントになるでしょう。

今後もタイにおけるスマートフォンビジネスの変化は注目です。
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Riku Saito

1986年長野生まれ。2009年青山学院大学法学部卒業。広告・Web業界。検索エンジンマーケティング(SEM)、純広、ソーシャルメディアなどオンライン・マーケティング全般。2012年からタイに出向中。

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