Thai opposition protesters wave national flags as they march towards a government complex in a demonstration in Bangkok on November 27, 2013. (AFP/Christophe Archambault)
タイの情勢があやしくなってきています。
あやしい、というのは政権が崩壊するかもしれないという意味です。
わたしは三年前にデモが発生した際にはまだタイにきていなかったので当時の状況はわかりません。
ただ、その時のことを知っている人に話を聞く限り、今回のデモとは比べ物にならないほど異常事態だったようです。
会社の近くでロケット砲が発射されたり、商業施設が燃やされるなど生命の危機に直面するほど深刻な状況だったようです。
さて、現在のタイの状況はというと、確かにデモが頻繁に行われており、一部では生活に影響も出てきているようですが、わたしのまわりは日常とさほど変わらりません。
しかし、政情は大きく変わりそうな流れのようです。
タイで反政府デモ隊が陸軍本部に突入、1日の決起呼びかけ
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE9AS04320131129タイの首都バンコクで29日、インラック政権の退陣などを求める反政府デモ隊が陸軍本部の敷地内に突入したほか、政権与党タイ貢献党の本部前にも1000人規模のデモ隊が集結した。
また、今回のデモは市場にも影響が出てきています。
タイ・ホットストック=続落、観光関連株が安い
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0JE1JD2013112929日のバンコク株式市場の株価は、政治的な緊張の高まりを背景に続落した。
タイ国内の報道を見ていると、どこでデモが行われる、あるいは現場の状況など中立的なものが多いように思います。
会社のタイ人に話を聞くと、政治家に対するイメージがよくないようです。
これは必ずしもインラック政権が悪いという話ではなく、全体的に自己の利益ばかりを優先し、国民に対しては何もしていないという意見です。
彼らは一般企業に勤めているホワイトワーカーであり、地方やその他のブルーワーカーとは異なる意見かもしれません。
実際にデモに参加しているのは、低所得者層が多く、また参加することで報酬をもらっていると言われています。
今回のデモの裏でどのような金の動きがあるのかは定かではありませんが、某大手銀行から資金が出ているという話を小耳に挟みました。
真偽のほどは定かではないので詳しくは言及しませんが、現政権が経済界からも反発を受けている可能性があるのかもしれません。
前回のようにデモ参加者が暴徒化するような事態にならないまでも、政治的な混乱はタイのマーケットに少なからず影響を与えることになるでしょう。
タイ経済がやや鈍化してきている中で、さらなるマイナス要因となりかねません。今回のデモや一連の政治的混乱が一刻も早く収束することを願います。

1986年長野生まれ。2009年青山学院大学法学部卒業。広告・Web業界。検索エンジンマーケティング(SEM)、純広、ソーシャルメディアなどオンライン・マーケティング全般。2012年からタイに出向中。
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