概況
タイにおいてもSEMは効果的なWebマーケティング手法の一つです。
特に獲得重視の業種(不動産、旅行、金融、美容、ECなど)においてはSEO、PPCいずれも競合環境が激しくなってきています。
とはいえ、広告市場規模全体からみるとまだ数パーセントのシェアしかありません。
この背景には二つ要因があると考えています。
一点目は、マス広告の影響力が依然として大きいためです。
特にテレビCMの広告市場規模は、2012年時点で年間681億500万バーツ(約2,200億円)と日本と比較すると小さいものの全体の予算規模からすると大きな割合を占めています。
二点目は代理店の運用レベルが低いという点が挙げられます。
タイ国内にも多数のデジタルエージェンシーや、SEM専業の代理店は存在しておりますが、従業員数は10~50名程度の規模の会社が多く、またその多くは中小企業向けにサービスを展開している状況です。
また、本来SEMは運用する中で効果を改善していく広告にもかかわらず、代理店側にそのノウハウが不足しておりクライアント側も理解が充分ではないまま広告を出稿しているという印象を受けます。
中にはきちんとした運用、パフォーマンスをあげている広告主もいるものの、ネット広告への理解が深まり、日本のようなレベルに達するまでには多少時間がかかるかもしれません。
出典:
日本貿易振興機構(ジェトロ)(2013年)「タイのコンテンツ市場調査」 2013年3月発表資料
http://www.jetro.go.jp/jfile/report/07001291/th_contents_market.pdf(2013年7月現在)
※円換算レートは本稿執筆時点のレートを使用。(1バーツ 約3.2円)

1986年長野生まれ。2009年青山学院大学法学部卒業。広告・Web業界。検索エンジンマーケティング(SEM)、純広、ソーシャルメディアなどオンライン・マーケティング全般。2012年からタイに出向中。
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